ぱぱへのきもち

48年前の今日。
あなたは産声をあげました。
あなたが生まれ　ぼくのままと出逢い
ぼくは今ここにいます。

ぼくが12歳の時。
ぱぱとままとどっちを選ぶ？と言われ
ぼくはままを選びました。
ぱぱを選んだら　ばぁちゃんちに預けられ
ぱぱにもままにも逢えなくなるから。

ぱぱとのデート。
初めはふた月に一回。
いつしか半年に一回　年に一回と。
今年は一度も会ってないですね。

おととしの誕生日。
あなたがくれた留守電のメッセージ。
たまに聴いては声を忘れないようにしています。

ことしの誕生日。
待っていたけど　あなたの連絡はなくて。
それが　あなたの決意なのだと感じました。

それでも。
ぼくはあなたに　お祝いがしたくて。
あなたが生まれたから　ぼくはここにいる。
あなたが　ぼくのままと出逢ったから
ぼくはここにいる。

ぼくが今こうして過ごしてるのは
あなたのおかげだってこと。
どうしても伝えたかったのです。
そして　あなたが今元気に過ごしてるか
ただそれだけでいいから　知りたかったのです。

生まれてくれて　ありがとう。
伝えたかった言葉。
あなたには　届かなかったけど。
ぼくは　遠くであなたを想います。
あなたが元気で過ごしていますように。
ぼくが今こうしているのは　あなたのおかげだから。

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